■■■Pilgrimage■■■





 踏み固められた剥き出しの大地に砂が混じってきた。
 ここから先は道なき道という訳だ。

 大昔から人々が残してきた足跡であっても、砂漠では風が一度吹くだけでかき消されてしまう。それでもなお人は、彼方の山脈の影や弱々しい星々の光に頼ってまで財を成しに旅をしようというのだから、大したものだと自嘲した。
 この国は砂漠に囲まれているため、どこに行くにも砂が待ち受けるのだが、吹きつける砂粒と熱風の中だろうと、商人の大半は拠点とするサマルカンドから四方八方へと渡り歩いていく。しかし今回、俺が砂漠を渡るのは彼らとは逆でサマルカンドへ帰るためだった。
 一旦村の外れで必要な物資を補給し、馬を当地のものと交換した。砂漠といってもキジルクム砂漠はここ数年の植林活動の成果か、低木や草の群生地帯が少なくないので、ウルゲンチからサマルカンド手前にある都市ブハラまでの三分の一の行程までなら馬でも行ける。
 もちろん、それ以上進むとなればどこかの商隊にでも頼み込み、目的地まで同行させてもらうしかない。それまでは方向が分からなくなった場合に備え、馬の帰巣本能を当てにするのだ。
 準備を終えた商隊は先に門から出発した。明後日の夜までには、彼らに追いつかなくてはいけない――そんなことを考えながら空を仰げば、東側の夜空の切れ端が鈍い緋色へと変わりつつあった。
 もうすぐ太陽が昇る。肌を撫でるこの冷風も、あと数時間すれば貴重な水分を奪っていく忌々しい熱風になってしまうのか。

「すみません」

 感傷にふけっていたせいか、初めはそれが自分に向けられた言葉だとは気付かなかった。袖を引かれて振り向けば、小さな塊が佇んでいた。
 その人物は俺の胸までの高さしかない頭の先から足の先に至るまで、砂塵にまみれた黒い布ですっぽりと覆い隠していた。イスラムの女性が身につけるチャドルに似ていたが、むしろ古代の魔術師のローブに近い。フードを目深に被っていたため、奥の顔は全くわからなかった。
「あなたは、これからサマルカンドに向かうのですか?」
 二次性徴前の男児のように甲高い声。性別の判断もつかない。
「あぁ、そうだが」
「お願いがあるのですが……」
 思い返せば、そんな怪しげな人物の唐突な願いをなぜ聞いてしまったのか解らない。
 気の滅入る独り旅の道中という自覚から、話し相手が欲しくなったのだろうか。


 朝の心地よさは何処へ行ったのか。陽射しでじりじりと肌が痛んだ。
「無理を言って申し訳ありません」
 どうしてもサマルカンドに行かなければならない。だが商隊には金が足りないので断られた。少ない礼しか払えないが、連れて行ってほしい。
 言われて手渡された前金は、確かに商隊の連中からすればはした金だったろう。俺も彼らと同行すると金の負担がかかると分かっているから、こんな苦労する道を選んだのだ。
 とはいえ、今は二つ返事で引き受けた自分を馬鹿と呼ぶしかない。
 そいつ――依頼を受けたのだから、ここでは客か――は、得体が知れない割に礼儀正しく、かと言って慇懃無礼という訳でもないので、少なくとも好感は持てた。
 ただ、よく喋る。
 見えない口の休まる時がほとんどない。最初は受け答えしてやってもいたが、日が高くなるにつれ俺は口数が少なくなっていた。客の方は俺が話さなくても独りで話し続けた。その話がまた、一度話した内容を暫く経過してからレコードのように繰り返すので全然面白くない。よくそれだけ喋って喉が渇かないものだ。
 真昼になった頃、俺はとうとう後悔の溜息をついた。
「ところで、あなたはどうしてサマルカンドに?」
 俺が口をきかなくなったからか、不意に客はそんな事を訊いてきた。
 にしても、それは愚問だろう。
「商売に決まってる」
 俺は幌馬車に乗せた、厳重にロープで縛ってある荷を指した。普通商いや出稼ぎ以外で砂漠を渡るなんて、よっぽどの物好きだ。
 いや、もう一つ理由があるか。時々、奥田舎からメッカへ向かうイスラムと出くわす事がある。
「そう言うあんたは巡礼でもしてるのかい?」
「商売って、何を売っているんですか?」
 間の悪いことに、客の質問が早かった。
「路地で宝石を広げて売る、しょぼい商売だ。魔除けだ、なんて言ってな」
「魔除けになるんですか?」
瑪瑙アガートは蛇除けに伝染病、邪眼を防ぐ。紫水晶アメジストは泥棒除けの護符になるし、緑柱石エメラルドは船酔いと眼病と喉痛を防ぐ。紅玉髄カーネリアンは……忘れた」
「いいんですか。忘れて」
「俺の嫁さんが専門だったんだよ。去年死んじまったがな」
 ついそう言ったものだから、客は急に黙ってしまった。
 別に構わないのだが、俺の質問はどうなるんだ?



 シャラン、シャラリと馬車は行く
 シャラン、シャラリと鈴が鳴る

「すまないが、止めてくれないか」
「ハイ?」
「その、シャランシャラリって歌だよ」
 岩場で休息を取った時だ。人一人がようやく横になれるくらいの小さな影に身を寄せて水を飲んでいると、気まずくなった空気を払拭しようとしたのか、客が歌いだした。それはこの辺りでは有名な歌で、もちろん俺も知っていた。とある旅の一座が興行の目玉にしていた歌姫の持ち歌だ。歌姫っていっても、所詮は安物の宝石で飾り立てた貧乏一座の一団員だったが。
「嫌いですか?」
 歌自体は嫌いではない。ただ、歌に混じって砂塵のように吹きすさぶ思い出が嫌だった。
「嫁さんが死んだって言ったろ。そいつがな、それを歌っていた歌手の追っかけで、商売そっちのけでよく聴きに行っていたんだ」
「……すみません」
 素直に謝られた。何故かそれが癇に障った。
 謝るくらいならば、もう話しかける気を失くすくらい沈めてやろうか――そんな意地の悪い考えが浮かんだのも、日頃より一段と強い陽射しで虫の居所が悪かったせいなのかもしれない。
 砂地にしがみつくように生えた草を眺めながら、俺は砂粒混じりの水を一口飲んだ。
「気にするな、もう一年経ってるんだ」
 嘘をつけ。一年経ってもまだ引きずっているくせに。
「去年の今ぐらいの時期に、二年ぶりにブハラに一座が来てな。もちろんあいつは嬉々として観に行った。売り物の髪飾りを勝手に持ち出して。知っていながら俺は、もうそんなに珍しいものでもないと思い行かなかった。それが命拾いになるとはな……原因不明の爆発事故で、一座の連中も観客も、半数以上が木っ端微塵だ。あいつの身体は他の奴と判別ができないからって、みぃんなまとめて共同墓地に埋められた。髪の毛一本戻ってこなかった」
 何が今ぐらいの時期だ。予定ではブハラに到着する日が命日だ。商売が目的ではない。墓参りという、不毛な行いをするために砂の海を渡っているんだ。
「ま、俺は物心ついたころから親兄弟もいなかったからな。今更独りになったところで何も変わらない。だから気にするな」
 そしてもう喋るな。まるで狙ったように、俺の琴線に触れる言葉を吐くな。
 口から出る言葉とは裏腹に、心中で罵りながら俺は遠く揺らめく陽炎ばかりを見ていた。
「……ごめんなさい」
 小さく呟いて、客は馬車の奥へと消えた。まるで話しかける事はおろか、その姿を晒すのも咎められたかのように。
 ひょっとしたら、俺は知らず険悪な顔をしていたのかもしれない。だが、この時ばかりは罪悪感など微塵も感じていなかった。
 水筒をしまい、幌馬車の御者台に座った拍子にふと、気付いた。
 客の歌声は、あの歌姫のものに非常に似ていなかったか?
 だが、日が暮れてその夜が過ぎる間も、もう客は何も話さなかった。



 シャラン、シャラリと馬車は行く
 シャラン、シャラリと鈴が鳴る

 砂漠で迎えた朝は最悪だった。頭の中で、あの歌がぐるぐると回って消えてくれないのだ。こればっかりは自分の脳が悪いのだから、客に八つ当たりする訳にもいかない。
 俺の話が効いたのか、あれからあいつは無駄な会話をしなくなった。
 だが、おかしいな事が起きたのは、昼前に小さな集落に寄った時だった。
 馬を休ませている間、俺はそこで短時間だが店を出した。あいつには宝石と言ってみたが本当のところ、商品の大半は大きな原石を削る際に捨てられるクズ石の部分を使っている。最も価値ある輝きのため捨てられた石に、本気で誰も信じていない厄除けなんて売り文句をくっつけてみれば、捨て値同然の宝石でも結構な金になる。
 人の思い出も美しい部分だけ削りだして、要らない思い出を捨て去ってしまえればいいのだが。そう思いながら馬車に戻ってみれば、いるはずの姿がいなかった。
 ここで時間をくって商隊に追いつけないのはまずい。かといって前金を渡されている以上置いていくのもまずい。
 俺は傍から見れば鬼のような形相を浮かべて、徐々に陽射しの強まる集落中を探し歩き回った。
 そしてようやく見つけた時、奴は人様の家の庭で、年増の家人と向かい合って話をしていた。

 声はかけられなかった。
 家人が、俯いて泣いていた。

 あいつは家人の手を取り、何かを握らせ、小さなボロ屋を後にした。
「知り合いか?」
 こちらに向かってきた客を捕まえて尋ねる間も、家人はまだ声をあげて泣いていた。
「違います」
 意外な答えに、俺は言葉に詰まった。
「もう少し待ってください。あと一軒訪ねなくては」
 言うなり、客はさっさと歩いていく。
 その有無を言わせぬ雰囲気に押され、仕方なく俺はボロ屋とボロ屋の間を縫うように追いかけた。
 次に向かった家でもさっきと同じような光景が繰り広げられた。一つだけ違ったのは、
「出て行けッ!」
 と泣きながら叫ぶ家人に怒鳴られ、逃げるように出発したことか。
 何で俺まで。

「知り合いじゃないのか?」
「違います」
 幌馬車の中でも、さっきと同じ会話をした。意味不明だった。
「ただ預かっていたものを返して、謝っただけです」
 俺はようやく、こいつがなぜ商隊と共に行かなかったのか、その理由を知った。
 集団で移動する商隊の中にいては、さっきのような一個人の勝手な行動は許されない。実際、俺達は予定よりかなり遅れていた。正午に発つはずが、日はすでにやや西寄り。少し急がなければ明日の夜までに、彼らに追いつくのは難しくなる。
 本当に厄介な客だ。俺はまた溜息をついていた。
「今までそうやってずっと、ああして家々を訪ねて歩いていたのか?」
「ハイ」
 こいつと喋ることが鬱陶しかったはずなのに。思い返せば、サマルカンドに運ぶというだけで、俺はこいつの目的を全く知らなかった。さっきあんな目に遭えばどうにも気になった。
「さっきのは驚いたな。怪しい布教とでも思われたか?」
「イイエ。謝ったら怒鳴られました」
「謝る? 誰かに頼まれているのか?」
「イイエ。私自身の責任です」
「ひょっとして、あんたはただ、ああして人を訪ねて謝るためだけに旅をしてるのか? さっきのように怒鳴られたりしながら」
「ハイ」
 話しているうちに俺は、性別の判別がつかないその甲高い声が気味悪く思えてきた。
 気付いたのだ。話し方は旅の始めと変わらないが、声にこれまでの疲労が全く感じられないのは何故だ? どうしてこうも抑揚のない応答ができるんだ?
 熱いはずの風を、急に冷たく感じた。
「大変だな。どんな訳があるんだ?」
 平静を保って話を続けたが、
「……」
 初めて客は答えなかった。
「話したくないならいい。サマルカンドに行くのも同じ理由か?」
「ハイ。サマルカンドで訪ねる家が一軒」
「俺の知っている奴かもしれないな。誰を訪ねるんだ?」
 訊いて知っていたとしても案内する気はないし、どうせサマルカンドに着き次第別れるのだが、俺はすでに、この奇妙な客の行方が気になってしまっていた。そして――

「            」

 名前を聞いた瞬間、俺は自分の血肉が凍りつくのを感じた。
 乱暴に手綱を引き、馬の足を無理矢理止めた。
 ゆっくりと、硬直した表情のまま、荷台へと振り向く。
 いつのまにか止んでいたあの歌が、また頭の中で流れ出した。



 シャラン、シャラリと馬車は行く
 シャラン、シャラリと鈴が鳴る

「それは俺の名前だ」
 砂の音も、風の熱さも、肌を引っ掻く砂粒の痛みも、再生された歌に魂ごと吸い込まれていく。
「俺がそうだと、最初から知っていたのか?」
 だから、商隊について行かなかったのか。
「記憶にある人と似ていると思ったので。話しているうちに確信しました」
 あれこれと話を持ち出したのも、歌を歌ったのも。
「降ります。逃げはしません」
 砂まみれの黒い塊はもぞもぞと荷台から這い出て、俺の傍に来た。
「ここなら、顔をお見せできますし」
 客はそういって、フードを払いのけた。俺は思わず呻いた。
 一言で表せば、色違いの粘土をつぎはぎに貼り合わせた人形のような顔だった。微妙に色合いの違う皮膚が顔に貼り付いて、繋ぎ目が混ざり合っている。端整なのは顔の目鼻の位置だけだった。鼻は上半分が欠けているし、耳は左側しかない。目は左右とも別の色をしていて、黒と茶色が混じる縮れた毛髪を生やした頭は、一部頭皮が剥き出しになっていた。
 客はローブの中に手を突っこみ、何かを取り出した。
「まずは、これをお返しします」
 手渡されたのはあの懐かしい、馬鹿女房が勝手に持ち出したっきり行方知れずだった髪飾りだった。わずかに形が歪み、いくつか石は欠けていた。
「私はあの日、多くの人を犠牲にしてしまいました」
「……去年の事件は、お前のせいなのか」
 言いながら、俺は客の方を向いていなかった。髪飾りが本当にあの時の物なのか、削って捨てかけた記憶の中から拾い出すのに必死だった。
「私は現れる場所を間違え、死に方も間違えました。本来ならば去年のあの日、私はブハラから遠く離れた、この国の国境にあるアラル海へ落ちるはずでした。落ちて、消えてなくなってしまうはずだったのに。わずかなズレが、私をブハラへ運んでしまった。そして……」
 ブハラ郊外で起きた爆発の原因は未だに調査中だ。こいつの言うことが本当なら、世の終わりが来ても解りっこないだろう。直接聞く俺にだって、世迷い事としか思えなかった。
「自分の行いが呼んだ結果の愚かさは解っています。だから、辺りに散らばっていた人間の破片を集めて身体を造り、その記憶を頼りに、この贖罪の旅をすることにしたのです」
「死人の身体を勝手に使って、か」
「お怒りなのは分かります。しかし、肉体のなかった私は、それしか思いつかなかったのです」
 暑さに頭をやられた、とはもはや思えなかった。手にした髪飾りも、側に立つ罪人も現実に存在する。額を滑り落ちる汗の一滴すら、はっきりと認識できた。
 何者かと問おうとしたが、知ったところでそれにはもう何の価値もないと悟り、止めた。
 微かな風だけが、砂漠の真ん中を通り過ぎる。
 語り終えると、奴は俺が下げている水筒の入った皮袋を指した。
「私の懺悔はこれだけです。信じられないのなら、もしくは、私が憎いと思うなら、その水をかけてください。私は消えて、この世から無くなります。そうして復讐するもしないもあなたの自由です。遺族の方は、あなたで最後ですから」
 俺は一切目を合わさず、皮袋の中の水筒に手を伸ばした。
「今まで会ってきた遺族にも、同じ話をしてきたのか?」
「ハイ。でも、顔を見せたのはあなただけです。それに誰もまともに聞いてはくれませんでした。形見を見て泣き崩れるか、泣き叫ばれて追い出されるかのどちらかです」
「そうか……最後に訊かせろ。何故自分で死なない?」

 全部終わったのなら、さっさと自分で自分を消せばいいだろう。たった一杯の水でそれは叶う。
 それとも俺に復讐させて、それで双方丸く収まると思っているのか? だとすれば、大きな勘違いだ。 いつの間にか、俺はすでに水筒の蓋を外していた。
「どうなんだ?」
 予想通りならば、俺は水を全て飲み干してやるつもりだった。たとえ俺が最後に残った遺族で、今までにこいつと出会い、真相を知って激昂したほかの遺族達全てからこいつを殺せと言われても。
 何かのために死ねないというのなら。あれだけ人を殺しておきながら、そんな信念を貫く浅ましい奴に、情けなどかけてたまるか。

「私は……」
 客は、蒼穹を見つめながら呟いた。唇も肌も、長い時間の経過でかさかさに乾いていた。
「私の、たった一人の想い人が消えた時は、ただひたすら自分も消えてしまいたかった。けれど、あの事件を引き起こして、こうして旅をして、残された遺族に会っているうちに、解らなくなってしまったのです。何故、私はあの時、あんなにも消えてしまいたかったのでしょう。そう思う度に、いなくなったあの人を思い出そうとしても、この身と変わった人々の大切な想いしか、浮かんでこないのです」
 そう言ってまた、俺の方を見た客が目にしたものは。
 馬首をもと来た方角へ向ける俺の姿か――
 水筒ごと飛んでくる水の飛沫か――


 俺は事の顛末を見届けずに、必死でその場から逃げた。
 あいつは消えたのだろうか。
 消えて、想い人とやらの所に行けたのだろうか。
 それとも消えなかったのだろうか。
 あの水はただ、乾いた大地に吸い込まれたのだろうか。
 あいつは可哀想なやつだった。
 きっと、一番大切な記憶を、俺の女房や他の連中の記憶のために捨て去ってしまったのだろう。
 俺が捨てたかった感情と同じものを、あいつはこの一年で失った。
 泣きたくても、涙は流れなかった。
 一滴の水すら、この身は惜しんで捨てさせなかった。
 すでに歌は聞こえなくなっていた。


 結局、飲み水を失った俺は、さっきの集落に戻らざるをえなかった。
 また高い金を払って水を買ったが、サマルカンドには向かわず最初の村へ戻ってきた。
 その場しのぎの商売で、あの髪飾りは捨て値で手放した。
 ただし、石だけは新しいものと取り替えた。
 しばらくしてサマルカンドに行ってみたが、誰もあいつを知らなかった。

 もし、もしもまだ、あいつが生きているのなら。
 今でも砂の海のどこかで、あの歌姫の唄を弔いのことばにして、巡礼を続けているのだろうか。








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