< 登場人物紹介 >阿頼耶=斬月=久暁(あらや=ざんげつ=くぎょう)遊廓『昇陽人と 妖月の赤鬼≠ノして儚人≠ニ呼ばれる存在。 燥一郎(そういちろう)美貌の『火燐楼』惣名主。常におちゃらけた言動で他人を騒動に巻き込むトラブルメーカー。久暁とは兄弟同然に育った仲だったが、ある事件を境に一方的に嫌悪され、妖怪と呼ばれている。 通称 枳(からたち)かつて『都』で一番の太夫と呼ばれた絶世の美女で、現在は燥一郎の妻。久暁には誰よりも優しく接するが、夫である燥一郎には人一倍厳しい。 『火燐楼』の誕生と、久暁と燥一郎の軋轢を生んだ原因。 浅葱 蛍(あさぎ ほたる)隠密衆元は武士十家が一つ浅葱家の拾い子で、七歳より以前の記憶がない。 真っ直ぐすぎる性格と、鉄忌の身体を叩き潰すほどの馬鹿力を持つ未熟な隠密。 椿(つばき)『火燐楼』の若衆頭を務める男。二十八歳。五年前までは『 楝太夫とは仮初の夫婦、久暁とは義理≠ナ結ばれた義兄弟≠フ間柄。 楝太夫(おうちたゆう)『火燐楼』の有名太夫で、椿の恋人。仮初の夫婦関係にも関わらず非常に仲睦まじいが、椿の過去を何かと気にしている節がある。 利宋(りそう)『火燐楼』と敵対する『隻眼の老人だが未だその才覚は衰えておらず、自分の足元を掬った燥一郎を目の敵にしている。 『天』出身の渡来人で、かつては異国の盗賊集団 八尺瓊 辛(やさかに かのと)代々左大臣を務めてきた『昇陽』最強にして唯一の術師、八尺瓊家の現当主。『都』を封印≠オた張本人で、上都の者以外でその姿を見た者はいない。 自らを神器≠ニ称す、事実上の『都』の最高権力者。 つづら八尺瓊が使役する十二体の式≠フ一つ。式≠フ中では最も年長者で、茫蕭の禍≠謔闊ネ前から八尺瓊の補佐を役目としている。 九十九丸(つくもまる)八尺瓊が使役する十二体の式≠フ一つで、『都』の偵察と鉄忌の殲滅を担う。三対の翡翠色の瞳に、鴉の頭部と翼を併せ持つ鳥人の姿をしている。 一藤(いちふじ)八尺瓊が使役する十二体の式≠フ一つで、八尺瓊の守護と鉄忌の殲滅を担う。白鷺の頭部を持つ、白拍子姿の鳥人。 朱茨(あかし)八尺瓊が使役する十二体の“式”の一つで、純粋に鉄忌殲滅の為だけに作られた存在。見た目は年端もいかぬ幼い童女だが、能面のごとく感情に乏しい表情をしている。 八佗(やた)右大臣家である八咫の姓を名乗る、中年の痩せた男(ただし名前は諸事情により改名)。若い白巳女帝を援け、取り残された『昇陽』にて『茫蕭』に抗い続けている。 真実を求める神器=B 白巳女帝(はくしじょてい)八佗が主上≠ニ仰ぐ、『昇陽』の今上帝。十九歳。白戯ら武士十家の友人達からは親しみを込めて姫様≠ニ呼ばれている。 望まずして戦の旗印となった悲運の女帝。 かぐや相克酒場で働く、八佗の教え子にあたる少女。十九歳。武士十家ではないものの素質を認められ、鉄忌討伐隊への参加を許されている。 白戯・流・なずなとは幼なじみの間柄。両親は無く、一つ年上の姉とも六歳の時に死別している。 卯乃花 白戯(うのはな しらぎ)武士十家の一つ、卯乃花家の嫡男。十八歳。短絡で直情的な性格をしているが、主である姫様≠ノ対する思いは仲間内で最も強い。 師といえど、不遜な八佗には苦手意識を持っている。 縹 流(はなだ ながれ)武士十家の一つ、縹家の次男。二十一歳。幼い頃より八佗に師事し、学問を磨いてきた学者肌の青年。年下の白戯に振り回されること多し。 山吹 なずな(やまぶき なずな)武士十家の一つ、山吹家の長女。十八歳。れっきとした武士の娘として育てられた少女で、ともえと共に主の近衛を任されている。 二藍 皐弥(ふたあい たかみ)武士十家の一つ、二藍家の当主。三十二歳。流の実の叔父だが、封印≠ナ跡目を失った二藍家が縹家から養子にもらい、家督を相続させた。 白巳女帝が最も信頼を寄せる武士。 蘇芳 ともえ(すおう ともえ)武士十家の一つ、蘇芳家の当主の姉。二十二歳。病弱な現当主の弟に代わり、蘇芳家の顔として活動している。 なずなと同じく、白巳女帝の近衛が主な任務。 閻王(えんおう)異国の黒衣を身に纏う巨躯の男。六十歳近い身でありながら凶悪な気を放ち、雪女≠ニほぼ互角に渡り合うなど計り知れない戦闘能力を持つ。 外見の特徴からして砂螺人らしいが、詳細は不明。 雪女『昇陽』にとって最大の脅威となった女。鉄忌を率いて茫蕭の禍≠引き起こした張本人とされている。 顔半分を覆う狐面のため素顔は不明。 金輪翁(かなわおきな)久暁の育ての親。昂令十七年に六十九歳で他界。婆娑羅衆≠フ生き残りである砂螺人。封印∴ネ前までの呼び名は金剛。 鉄燈籠の発明者で、その制作方法と武術を久暁に教え込んだ。 阿頼耶(あらや)久暁の実母にしてすでに故人。享年二十三歳。八色の黒¢謾ェ家の当主にして八色の黒≠フ宗主に等しい存在だったが、婆娑羅衆≠ニの争いの最中に 行方をくらまし、久暁を生む前に死去したという。 鳴滝(なるたき)黒狗山にて人目を避けて暮らす研磨師の老人。通称百舌の鳴滝=B“婆娑羅衆”が黒狗山を根城にする以前からその地に追われ、住み着いていた罪人。 千克(せんごく)燥一郎の右腕として働く『火燐楼』の青年。二十五歳。党内の管理運営のみならず、他党や上都からの情報を収集しそれを燥一郎に伝える役目を担う。 軒葉(のきば)『火燐楼』の遣り手婆。四十八歳。党内の者からも意地の悪い年増女として嫌われているが、実は婆娑羅衆≠フ生き残り。 緑鈴(りょくれい)『癒城』の外れで酒場を営む女主人の内の一人。四十四歳。『天』出身の元“婆娑羅衆”の一員で、封印′繧ノ恩赦によって八佗の部下となった。 しじま『癒城』の外れで酒場を営む女主人の内の一人。四十八歳。元八色の黒¢謫家の当主で、現在は緑鈴の監視を任されている。 卯乃花 正隆(うのはな まさたか)武士十家の一つ、卯乃花家の当主にして白戯の父。五十五歳。猪突猛進型の性格な上に、八佗に対しては強い反発を抱いているが、白巳女帝に対する忠誠心は人一倍篤い。 蛍の養父である浅葱善也とは、自他共に認める好敵手の間柄であった。 卯乃花けいか(うのはな けいか)卯乃花正隆の正妻にして白戯の母。五十歳。夫・正隆と違い、八佗には一定の理解を示している。非常におっとりとした所謂良妻。 縹 堂兼(はなだ どうけん)縹家当主の弟にして皐弥の実兄、流の叔父にあたる学士。三十六歳。日頃は『昇陽』の内政を担っている。 蘇芳和士(すおう かずし)武士十家の一つ、蘇芳家の当主にしてともえの弟。十七歳。当主となって日が浅い上に病弱であるため、武家としての活動は姉のともえに任せている。 あさひかぐやの一つ年上の姉で、すでに故人。享年七歳。文武両面においてかぐやよりも優れた資質を持っていたらしいが、ある事故により命を落とす。 |
||
Copyright (c) 2006−2010 Yaguruma Sho All rights reserved. / template by KKKing |